どんな家が理想的?ではなくて


20年ほど前、
どんな家が理想的なのか
・自然との共生
・100年先を見据えて
・暮らしやすさ
などの要因から考えていました。

情報を集め、いろいろな人たちとの出会いもあり
一つの結論に達したのが
地元の木で建てる家

定期的に森林ボランティアの活動をしていた
建築家、工務店、製材所、林業家などのグループ知り合い、
参加することになったのです。

当時、そのグループは活動の方向性を見失いかけていました。
森林ボランティア後のビールで満足して、どうしたらいいのかと。

そこに、自分は、事務局兼広報担当として参加。
月1回のワークショップで方向性を探り
ホームページを作り、情報発信を行いました。

現在のNPO法人ちば山の前身
千葉の山を愛する家造りネットの誕生です。

地元の木で、千産千消の家造りを行い
植林活動や森林保全作業を行うことで
山のサイクルを作ろうと。

その結果、
2001年、メンバーの実験的な家、千葉の木を使った集成材の家が完成。
2002年には、ちば山第1号となる家造りが行われました。
そして、2019年、ちば山の家は100棟を達成!

本当に地元の木を使った家だけで良いのか?

確かに、地元の木を使った家造りには様々なメリットがあります。
・地域の資源を活用できる。
・自然素材の家で、木の香あふれる家になる。
・ウッドマイル、木の輸送距離が短く、環境に優しい家。
など。

しかし、その一方で、
家という建物を造るという事にとどまらず
人が暮らす住まいとして考えたときに
???
という現場もたくさん見てきました。

ちば山の活動に参加して20年
家造りという世界では素人の私が
改めて、家ではなく、住まいについて
広い視点で、再度考えてみようと思い
連載を始める事にしました。