カメラへのこだわりは人それぞれ

ネット検索でカメラへの様々なこだわりが見つかりました

カメラへのこだわりは、その人たちの経験に裏付けされているので
もっともなことばかりです。
しかし、注意が必要です。
それは、そのこだわりは、その人の撮影スタイルによって生まれたものだからです。
正しい意見や考えではあるのですが、万人に当てはまるものではありません。

ファインダー

(手放したファインダー付きのカメラ オリンパスOM-D EM-5)
天気の良い日の日中、液晶画面が見えないからファインダーは必要。
これは正しい良い意見です。ファインダーがあるに越したことはありません。
また、ファインダーが必須の場面もあります。
でも、私の場合はファインダーが無くても何とかなっています。
時にはファインダーの出っ張りなどが邪魔になることさえあります。
私も以前はファインダーを覗いて撮影していました。
そのため、ファインダーのないデジカメには違和感がありました。
しかし、iPhoneを使い、ファインダー無しのデジカメを使ううちに
ファインダー付きのカメラでも液晶画面だけを見て撮影するように。
慣れですね。
それと、ローアングルで液晶画面を見ながら撮影する時
アイカップが邪魔で液晶画面が一部見えない場合もあり
私の撮影スタイルだとファインダーはない方がベターだと考えています。

フルサイズセンサー

(メインで使っているマイクロフォーサーズのLUMIX)
画質を追求するならフルサイズ。
これも大正解です。
マイクロフォーサーズの画質が向上してもフルサイズセンサーには及びません。
物理的なセンサーサイズの違いは、どうすることもできません。
カメラにはまっていくうちにフルサイズということはよくあることです。
私もカメラ店で手に取ったり、カタログを貰ってきたりします。
ソニーのフルサイズミラーレスやRX1です。
画質は魅力があり、価格も下がってきていたので
検討はしていたものの、タッチパネルがないなど
機能的に不満な面があり、様子見をしていました。
しかし、α7 III ILCE-7M3、α7R III ILCE-7RM3が発表され
欲しい機能は全て搭載、防塵防滴で、チルト液晶。
大きさ以外は魅力満載です。

で、ここからは私のこだわり。
ソニーのα7は、デザインが嫌い!
マイクロフォーサーズのコンパクトなカメラで勝負したい!
オモチャみたいなカメラで撮ってるのがカッコいいと勝手に思っています。
なので、まだ、フルサイズには手を出さないと思う?

ダイヤル

(ダイヤルとファインダーなど充実、1週間で手放したLUMIX LX100)
回しやすくて大きなダイヤルがたくさんあると操作しやすい。
マニュアルで操作しながら撮影をする場合にはダイヤルが多い方がいいでしょう。
これも撮影スタイルと好みですね。
最近購入して気に入っているキヤノンのコンデジG9X Mark2は
背面のダイヤルや十字キーすらありません。
これでも、慣れれば何とかなります。
私の好みでは、モードダイヤルと露出補正のできるダイヤルがあればOK。
携帯電話がスマートフォンになったように
将来的には、全く違うインターフェイスが現れるかもしれませんね。

シャッター音

(甲高いシャッター音が嫌いで手放したオリンパスPEN Lite E-PL6)
シャッター音にこだわってカメラ選びをされる方も多いようです。
シャッター音は、カメラによって全く違いますからね。
気に入らない音だと撮影のたびにストレスが溜まります。

私の場合は、シャッター音よりもシャッターショックが気になり
電子シャッター機能搭載のカメラを選んでいます。
シャッター音は全くしません。
最初、無音というのは違和感がありました。
しかし、今では、音がすることに違和感があります。
周りを気にせずにシャッターが押せるのはとてもいいことだと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

電子シャッター

(最初は戸惑った無音シャッター LUMIX MG1S)
歪んで写るので、動きの速いものには使えない。
また、蛍光灯のフリッカーが写ってしまう。
私も両方とも経験済みです。
蛍光灯は減ってきているので、滅多にフリッカーに悩まされることはありません。
動きの速いものを撮るときはメカシャッターにすれば問題無し。
そっもそも、私の場合、動かないものがメインなので全く問題無しです。

フラッシュ

内蔵フラッシュがあると便利。
フラッシュをつけるためホットシューが欲しい。
撮影を追求していくとフラッシュが必要な場面があるんでしょうね。
私の場合、暗い場所は明るいレンズで対応しています。
人物撮影はしませんし、今の所、フラッシュの必要性は感じていません。
これも撮影対象と撮影方法に依存するもので
必要性を感じたら考えればいいのかと思います。

タッチパネル

(右のLX100は大きさも問題でしたが、タッチパネルがないのは致命的でした。)
タッチパネルがあると、勝手に設定が変わって困る。
だから、いつもオフにしている。タッチパネルは邪魔。
ダイヤルで設定操作をして、ファインダーをのぞいて撮影。
こういった撮影スタイルだとタッチパネルは邪魔なだけですね。
もっともな意見です。

私の場合、タッチパネルで設定操作をして
タッチパネルでピントを合わせ、シャッターを押す。
タッチパネルがないと困ります。
ダイヤルが少なく、ファインダーのないGF9やG9X Mark2では
タッチパネルがないと操作ができません。
カメラは撮影スタイルに合わせて選びます。

バリアングル

(自撮り用のチルト液晶が使いやすいGF9)
縦位置でのローアングル撮影をしたいのでバリアングルが良い。
これは実際、マクロ撮影で、そう思うことがあります。
私は、縦位置での撮影は、あんまりしないので
横位置でのローアングル撮影をしやすいチルト液晶を選んでいます。
それも、ローアングルと自撮りにしか対応しないGF9やLX9。
ローアングル横位置での撮影用なので、
このシンプルなチルトスタイルが、とても扱いやすのです。

グリップ

グリップが大きくて持ちやすい。
改良されグリップが格段に良くなった。

私は、グリップを気にしたことがありません。
GF9にグリップはありません。
そのため、グリップがあるカメラの様な持ち方はできません。
グリップがしっかりしていると大きなカメラでも持ちやすいですね。
でも、小さなカメラだとグリップを付けるスペースが限られています。
GF10では小さなグリップがついて好評ですが
コンパクトなカメラの場合
片手でグリップをつかむ様な持ち方をしなければ必要ありません。
同じパナソニックのミラーレス機でもGX7くらいの大きさになると
グリップを気にした方が良いかと思います。

小さすぎる

(コンパクトさを追求してます)
小さすぎて持ちにくい。
小さくて手に馴染まず落としてしまう。
欧米では小さすぎるカメラは不人気とか。

私の場合、手が小さいので、小さくて困ることはありません。
それに、グリップがない様なコンパクトなカメラを
大きなカメラと同じ様に持つ必要はありません。
がっちり片手で持てるよりも小さい方がメリットがあると思えば
コンパクトなカメラを選べば良いと思います。
これも、好みとか、スタイルの問題です。

4K動画

(4K動画に期待して、すぐに手放したLUMIX TZ85)
4Kに関しては様々な意見があります。
ある程度の動画撮影もするのであれば、ないよりはあった方が良いと思います。
4K対応ディスプレイがない場合、フルHDのディスプレイで再生しますが
それでも4K動画は綺麗です。

ただし、放熱の問題があり、ボディは少し大きめになります。
GF9ではボディサイズはGF7とほぼ同じですが
MicroSDになり、4K動画の連続撮影時間は5分に制限されています。
フルHDでも十分に綺麗なので、コンパクトさを優先する場面では
G9X Mark2を動画撮影に使ってます。

*同じ4K、フルHDでも、センサーサイズの大きさに比例して
 映像はより美しくなります。

バッテリー容量

(この3台のカメラ、同じバッテリーです。とても便利。)
バッテリー容量が少ないので不便。

確かにその通りです。
ここで、バッテリー切れか!
みたいなことはよくあります。
特にコンパクトなカメラだとバッテリー容量にしわ寄せが。
こればかりは仕方ないですね。
同じ様な結論ですが、何を優先するか。
途中でバッテリーが切れて困る場面であれば
予備バッテリーを何個か用意して、事前準備をしっかりと。
どんなに大容量でも、切れるときは切れるので。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

手ぶれ補正

(リコーGR2、F2.8と暗めのレンズなので手ぶれ補正が欲しかった。)
手ぶれ補正が強力だから、このカメラを。

手ぶれ補正が強力なカメラは良いですね。
オリンパスのOM-D EM-5は手ぶれ補正が強力でした。
パナソニックLUMIX GX7mk2も手ぶれ補正、結構良かったです。
今持っているのはGM1S、GF7、GF9。
全てボディに手ぶれ補正機能はありません。
その代わり30mmF2.8マクロと42.5mmF1.7には手ぶれ補正機能がついてます。
ボディ内の手ぶれ補正、無くても何とかなっています。
あるに越したことはないのでしょうが
コンパクトさ優先という私のこだわりですね。

ただし、手持ちでの動画撮影には手ぶれ補正が必要。
GX7mk2は動画撮影時の手ぶれ補正の効きが良かったですね。
それを思うと、手放したGX7mk2が欲しくなります。

マクロは三脚

(三脚使えない場面でのマクロ撮影)
マクロ撮影は三脚を使うから、、、

確かに三脚使ったら便利ですよね。
でも、ローアングルやハイアングル。
草むらに分け入っての撮影など。
三脚使えないところで撮影する農場写真。
シャッター速度を気にしていれば何とかなります。
屋外での撮影の場合、手振れよりも風による被写体ブレの影響が大きいので
三脚使ったところで、ということもあります。

あと、私の個人的な感想なのですが
三脚立てて、撮影するのって、大げさな感じがして好きではありません。
コンパクトな目立たないカメラでささっと撮影するのが良いですね。

全てはカメラを手に持ってから


ネット上には、カメラ選びに関する様々な情報が溢れています。
そして、ほとんど全ての情報は正しいのだと思います。
問題は、それが自分に当てはまるのかどうか。
情報発信している皆さんは私も含めて
自分の好み、撮影スタイルに基づいた経験から語っています。
好みやスタイルは人それぞれ、180度違う見解は当たり前。

でも、最初は、何が好きなのか、どんな撮影スタイルになるか
分からないですよね。ではどうするのか。

カメラ店で手にとってみるのが一番
カメラ店に行って、いろいろなカメラを手にとってください。
そして、店内で撮影してみて下さい。
・手に馴染むか?
・重た過ぎないか?
・デザインは好みか?
・使いやすそうか?

性能や機能で選んでも失敗します。
カタログやWEBサイトを見て性能や機能を比較します。
そして、これだ!と思って購入。
1ヶ月後には手放す。
何度もありました。

使って見ないと分からない。
結論はこれか。
結局、カメラ連で手にとって気に入っても。
さらに、機能が希望通りでも。
結局、使ってみないと分かりません。
何十台も買っては手放して出した結論です。
カメラ沼と言いますが、これは仕方ないですね。

何れにしても、まず、カメラ店へ行き、直感で気に入ったものから選ぶのがベターかと思います。