洗剤の選び方(1) 安心が一番

洗剤選びの第一条件は安心して使えること

洗剤には、様々な原料から作られ、様々な添加物が加えられています。
安全を満たしているとはいえ、肌に合わない場合もあります。

ボディソープやシャンプーは、直接、肌を洗います。
台所や風呂場などで洗剤を使用すると、洗剤は手にふれます。
洗濯用洗剤は洗濯した衣類を通して肌にふれます。

洗剤の選び方は様々ですが
外せない条件は、肌に触れても安心な洗剤

自然な原料から作られていること

洗剤の主な原料は、
ヤシ油:ココヤシの実から搾られる油、ココナッツオイル
パーム油:アブラヤシの実(果肉)から搾られる油
パーム核油:アブラヤシの実(中心部の種子(核))から搾られる油
などの植物性油脂、または石油です。

植物性油脂から作られるのは、石鹸と合成洗剤
石油から作られるのは、合成洗剤です。

石けんの製法はとてもシンプルで
油脂にアルカリ(苛性カリ、苛性ソーダ)を加え、加熱すると
加水分解してセッケンとグリセリンができます(けん化)。
ここに食塩水を入れるとセッケンとグリセリンが分離します(塩析)。

それに対して、合成洗剤は、加えて、加熱といった単純な製法ではなく
複数の反応工程を経て作られています。
工程が複雑になるほど、副生成物が多くなるなど
リスクにつながる要因が増えることが予想できます。

安心のためには、製造工程はシンプルな方が良いと思います。

また、
使用する人の側にとって大きなメリットがなければ
化石燃料である石油の使用は減らしたいので
石油を原料として作られた洗剤は使いたくはないと思います。

石油はできる限り使痛くないので 植物性油脂を主な原料とする石けんまたは洗剤が良い。 製造工程を考えると、 植物性石けんが、植物性洗剤よりも良さそう。

植物性油脂の石鹸か?植物性油脂の洗剤か?

主な原料が同じと仮定した場合、製造工程がシンプルな石けんが有利です。
石鹸の中でも、苛性カリを使った脂肪酸酸カリウムの石けんは
液体石けんなので、洗濯など様々な用途に使いやすい。

安心で使いやすいのは液体石けん。
しかし、液体石けんにはデメリットもあります。
石けんカスが出やすい、洗浄力に不安が残る。

合成洗剤は、汚れを落としやすいように研究されて作られ
使いやすいように、様々な添加物も入っています。
使いやすさだけを考えれば合成洗剤に勝るものはありません。

液体石けんは、シンプルで安心できるものである反面
汚れをしっかり落として、気持ちよく使うためには
石けんの特性を理解した上で、使いこなす必要があります。

そのため、使いこなせず液体洗剤の使用を諦める場合もあるようです。

そこで、登場するのが複合石けんです。
洗剤に含まれる界面活性剤中の純石けんの配合率が洗濯用では70%以上、
台所用では60%以上の場合、複合石けんと表示されます。
石けんの安心と合成洗剤の洗浄力など利便性を兼ね備えた洗剤です。

添加物が少なくシンプルなこと

添加物としては
洗浄力補助剤、酵素、蛍光増白剤、漂白剤、柔軟剤、着色料、防腐剤、香料、など
様々なものがあります。
洗浄力補助剤、酵素、香料は、必要かつ不安にならない範囲で可能でしょうか。

洗剤はシンプルなものを試してから選ぶ


一番安心して使えるのは、石けんです。
使いやすさを考えると液体石けん。
液体せっけんを、洗濯、台所など、それぞれの用途に合わせて
最適な使い方をする必要があります。
使いこなせない場合には、汚れが思うように落ちないなど
ストレスがたまる状況に陥る可能性もあります。

扱いやすく、ある程度の安心感を得られるのが複合洗剤です。
液体せっけんは、一般の合成洗剤に比べれば添加物は少ないものの
添加物には注意をして選択して下さい。

液体せっけん、もしくは、複合洗剤から 気に入ったものを探して下さい。 そして、無理なく使えるかどうか試します。